2008年 10月 29日 ( 1 )

秋の追憶

お友達ワンちゃんのもずく君が秋の空の彼方、虹の橋へ向かわれました。
ご自宅で酸素室をお作りになり、快適な環境の中、パパさんママさんに見守られて安心して旅立たれたそうです。心よりご冥福をお祈りいたします。

うちのチョコビーもある秋の日に天に召されました。お花はディーナちゃんにいただきました。どうもありがとう。ディーナちゃんのお姉ちゃまジュディーちゃんも秋に召されたそうです。みんなで虹の橋のたもとで走り回っているでしょうね。
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猫のなかの猫、チョコビー
若い頃はお兄ちゃんキャラメルに付いてまわり狩りや喧嘩を習い、妹ミューピーにはやさしいおにいちゃんでした。

チョコビーは気は優しくて力持ち、体も大きくいつも怪我が絶えませんでした。強い子は喧嘩で顔を引っかかれてもボコボコにされても後退しないので、顔に傷が絶えないのです。だからボコビーと呼ばれたりもしていました。下の写真でも鼻すじに傷があります。ちなみに近所の子達は全匹虚勢されている飼い猫なのですが、道を譲る譲らないでたまに喧嘩沙汰になるようです。

行方不明で猫探偵さんを雇って探してもらったら、7日間見つからなかったのに、2時間で発見してくれたこともありました。とても怪しいスタイルなのですが、恐るべし猫探偵!

お腹の傷が治らなかった時は、東大病院まで数日おきに通った時期もありました。翌年また同じ怪我でまた東大に通いました。「卒業証書あげるからもう来ちゃだめ」と西村教官教授にいわれる常連でした。どこの民間の病院でも怪我をした皮膚が蘇生しなかったのですが、最新の皮膚移植手術で治りました。よく「大学病院は実験材料に使われ・・・」などと言われますが、そんなことは決してありません。最高の医療技術が結集しています。学生も寝ずの看病で動物を診てくれます。

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ある日食欲もなく、寝込んでいるので赤坂動物病院で診てもらうと、悪性リンパ腫のステージ4でした。5ヶ月前の血液検査では何でもなかったのに・・

長くて2~3週間と宣告されましたが、先生と話し合い快復への一縷の望みをかけて、ゆるめの抗癌プロトコルをはじめることとなりました。赤坂動物病院は近いしリンパ腫や白血病のエキスパートの石田先生がいらっしゃるので芝内副院長にお任せすることにしました。

病院はQOLを重視した伴侶医療を薦めてくださり、治療は本人の負担にならないよう1週間から数日おきに通い、自宅でみんなで病気と闘うことにしました。家を病院と同じ環境にするため、もずく君と同じように酸素室を設置しました。移動時は酸素ボンベと酸素濃度計を付けたキャリーバッグです。

食餌をとり、血液をつくり、免疫力をアップして病気と闘う毎日です。ところが体中に酸素を運ぶための血液が少ないので、すぐに疲れます。そこで少しでも楽に呼吸できるようにするため、酸素室に入れて酸素濃度を地球一般の21.3%から上にしてあげるのです。チョコビーの場合、最後は40%以上必要でした。また体温と息で室内はすぐに温度と湿度が上昇してしまうので、保冷材で冷やしたり換気したりと夜中も家族交代で看ていました。

酸素は足りてもそれを運ぶ血液が必要ですが、病気と闘っているためどんどん破壊されていきます。すでに白血病に進行していました。こうなると輸血するしかありません。たくさんの輸血ボランティア猫ちゃんのお世話になりました。供血していただいてもマッチングで合うとは限らないのです。チョコビーの弟、オー次郎(下の写真、茶色い子)も弱冠1才で1ヶ月おきにおにいちゃんのために供血しました。ちなみにオー次郎は今も元気で、妹犬マフィンの良いおにいちゃんです。この子も優しい子です。毎日、マフィンに追いかけまわされていますが文句ひとつ言いません。

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こうして余命2週間と宣告されてから、4ヶ月もの間チョコビーは生きてくれました。

酸素室の生活はストレスもなかったようで、除菌や掃除のために外に出すと自分から中に戻っていくほどでした。最後のその日まで苦しがることなく快適に過ごしていました。

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抗癌治療の進歩、病院の24時間体制、供血ボランティア、自宅への往診、酸素発生器、ペット保険、ウェブ監視カメラ、伴侶医療への理解などが進んできたことはありがたいことです。

でも、いつかは先に旅立っていく我が子のために、毎日を大事にしたいとあらためて思う秋の日です。
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by muffin20071012 | 2008-10-29 11:44